もう生産されてないけど
(注:これ書いた時は生産されなくなってました)
何をするにも準備は大切です。まずは最悪起こるかもしれない不慮の事故に備え、
HDD内の必要なデータをバックアップします。内臓している40GBと外にある120GB。
今回の目的はこの二人を入れ替える事なので、とにかくどっちにも同じデータを入れて
おきましょう。こうすればどっちかお亡くなりになっても大丈夫です。
もちろん二人とも助けますが。
参考文献を用意。
ちょっと前のMacPeopleという雑誌の付録CD-ROMにあった、eMacのHDD換装方法の
ページをプリントアウトしたものです。正直こーゆーのがなかったら、eMacバラそう
なんて気分になるはずがありません。ありがとうアスキー。
もちろん必要なのはそれだけではありません。
eMacはなぜか外装が六角ネジで止まっているので、かなり昔に100円均一で購入した
六角回しの出番です。六角大王ではありません。備えあれば憂いなし、ですね。
まずはパソコンラックに鎮座しているeMacさんを大地に引きずりおろします。
お、重い・・・。
さすがは一体型、ブラウン管の重さが半端じゃありません。
先ほどの手順書を見ると、
重いので二人で持つようにしましょう
ふ、俺にはeMacの移動を手伝ってくれるような仲間は居ないのさ。
自分の身は自分で守るのが漢ってもんなのさ。
eMac、大地へ。
この時点で既に残り体力は70%。つーかお前重すぎだろ!
気を取り直して外装のパージに着手。
左面に2つ、右面に2つ、上面に2つ、底面に5つのネジ。
ここだけで11個?!マジっすか奥さん!?
ともあれチョバムアーマーをパージ。すげぇよ。なんか超メカニカルだよ。
角度を変えてもう一枚。つーかなんか、核弾頭って言っても通用しそうな
感じですね。ひとしきり眺めてから作業再開。
つーか剥がした外装の裏を見てビビりました。
こ、焦げてるよママ!!
煤けてるだけでしたが、こいつの熱はかなりのものだと言う事がはっきりと
分かった瞬間です。つーかいつもファンの音がうるさいもんなぁ。もっと
静かに回れよ!って思ってたけど、そうしたら燃えるのかも知れないなぁ。
そんな危ない橋を渡っていたとは露知らず、でした。
ここがメモリスロット。ここだけなら底面のネジを一つ外すだけでアクセス
できます。そーゆーところは親切設計。まあ普通はeMacバラそうなんて人は
いないんだろうけどさぁ。
ファンを外し(ネジ*4 コネクタ*2)
スピーカを外し(コネクタ*1)
放熱メッシュを外し(ネジ*5)
基幹であるインナーユニットを外し(ネジ*9 コネクタ*1)
ようやく僕らの前に姿を現したHDDユニット。
なんか湿布が貼ってあります。
手順書によると、これはシリコンシートなんだって。こいつがヒートシンクに
触れる事によって、放熱の作用を強化しているらしい。
そう言えばこいつ、至る所に放熱フィンが出ています。熱対策に関しては、かなり
力を入れたんだなぁと感心してしまいました。
その分うるさいんだけど。
インナーユニットからHDDを取り外すのに、さらにネジ*7、コネクタ*2。
特にHDDの電源はかなりきつい。指がへこんで泣きそうになったので、仕方なく
ペンチでぶっこ抜きました。
40GBのHDを120GBと交換し、湿布も貼り直して接続。
さあ、後はさっきと逆の手順で組んでいくだけだよママ!
こんなの組めないよママ。
多すぎだよママ。
じゃあ仕方ないから今日はここまで。明日の朝になったらきっと妖精さんが
なんとかしてくれるよ!アハハハハ〜!
なかば真剣にそんな事を考えながら、明日になったら確実にどれがどのネジか
忘れるので、泣きながら組み直しました。
そこには、3倍の容量を得たeMacの姿が・・・。
思い起こせば数々のドラマがあった・・・。
「ダメ!このままじゃネジ山が潰れちゃう!!」
「ふっ、ここにネジが落ちたら、サルベージは不可能だな」
「こいつ・・・なぜはずれない!?」
「切れたときの事など、切れてから考えろ!!」
戦いは終わった・・・。
後はただ、休むのみ・・・。
実はアクセス音がカリカリうるさくなったんですが・・・。
まぁ元々ファンがうるさいから、もう音なんかどうでもいいか。
ちなみに、冒頭紹介したMacPeopleのおまけPDF(eMacのバラし方)、見てみたい!と言う人がいましたら個人的に差し上げます。
著作権はMacPeopleっていうかアスキーにあるんだろうから、あくまで個人的にと言う事で、ご連絡は「eMacばらしたいよ係行」連絡先まで。
上記に関する受付は終了しました。
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